「古着は衛生的に無理」と私の友達から聞くことがある。潔癖症の人は仕方ないかと思うが、ファッション感度が高い人が古着を着ないのは非常に勿体ないと思う。
それは、やはり【古着】というブランドの価値を知らないからだ。
現在では、古着屋だけでなく、EC通販、つまりネットで古着を買う時代になり、誰でも簡単に一点物の古着を購入できる。
そんな古着が何故、盛り上がっているのかご紹介していく。ひとつのファッションスタイルの参考として欲しい。
古着の市場は将来的に1兆円を越える
古着はリユース市場に含まれますが、そんなリユース市場は2015年の時点で2,753億円になっている。
事実、前年度から比べるとほぼ横ばいだが、環境省はいずれ1兆円越えると予測している。何故そこまで伸びるのか?その理由は4つあると思うのだ。
【1】EC通販の発展
冒頭にも少し触れたがスマホが普及し、多くのEC通販が増えている。
店舗を持っている古着屋も、それに参入しECに力を入れてるところも少なくない。また、店舗を持たずにECだけで販売している折形、Shikisenなどの古着屋もある。
ここから読み取れることは、ECだけでも充分購入してくれる人がいて、ニーズがあるからだ。
店舗にわざわざ行く必要がなく、手軽にスマホから古着を購入するという圧倒的な簡単さが若者から支持されているのだ。
EC通販について詳しく知りたい人は下記の記事が参考になるだろう。
【2】他の人が持っていない服が見つかる
古着を購入する理由として1番多いのは「1点ものだから」という理由だ。
当然、価格が安いだけではない。
価格が安いの買いたければ、ユニクロやGUなどのファストファッションを買えば良い話だ。
古着にこだわる人は、デザイン、シルエット、状態等、世界に一つしかないという価値にお金を払っているのだ。
だから多少、前に着ていた人がいたと考えても、それでも欲しいという気持ちが勝つ。
【3】お金はないがオシャレはしたい
ファストファッション同様、低価格で購入できる古着。
好調ぶりを見せるファストファッションと同じように、古着も好調なのだ。ファストファッションと古着に共通することは「価格の安さ」である。
そのため、お金はないがオシャレはしたいというニーズが大きいので、右肩上がりに古着市場も成長している。
【4】服を売る習慣が根付いた
古着を購入できるということは服を売るという人がいるということになる。
日本だけでなく、海外からの古着が特に輸入されている。中でも特にドイツ、アメリカ、イギリスが古着の輸出が多い。
日本は元々は輸入大国だったが、現在では輸出を伸ばすようになりこの20年で約4倍輸出している。
つまり、輸出が増えているということは、服を売る人が増えているということだ。
服を売り、お小遣い稼ぎとしてお金も貰う、そして売った服を別の物が購入するという循環が回っているのだ。
また、メルカリやヤフオクといったCtoCのフリマアプリ、宅配買取、出張買取といったインターネットから簡単に服を売れるシステムがあることからも、服を売る文化が定着しつつあるのだろう。
2019年の古着の課題と解決策
古着は「1点もの」ということに対して、メリット・デメリット両方を含む。
他の人と被らない、今にはないデザインなどのメリットに対して、サイズが合わないかもしれないというデメリットがある。
さらにEC通販となると、さらにサイズ感が分からない状態だ。
この場合、実際に古着屋に行き試着することがベストだがそうはいかない場合の方が多いだろう。
ITとファッションが繋がり、オンライン試着システムやVR技術の発展が、これら課題を解決してくれるだろう。
まとめ:古着というブランドの確立
古着が何故日本で流行るのか、という題に対して今回紹介した4点が鍵になっている。
改めて4点をまとめよう。
- EC通販の発展
- 他の人が持っていない服が見つかる
- お金はないがオシャレはしたい
- 服を売る習慣が根付いた
他にも理由は探せばあるが、特にこの4点が古着市場を右肩上がりにしているのだ。
古着はもはや1つのブランドとして確立しつつある。私は「これどのブランド?」と聞かれれば、「古着のBURBERRYだよ」という「古着」というところでカッコ良さを感じている。捉え方は人それぞれだが、私の場合は古着を1つのブランドと見ている。
今ではTwitterやInstagramといったSNSで古着コーデを出したり、古着を売ったりという若者主体の流行もきている。
元々はお下がりという文化から発展し、持っている服を捨てたり、誰かに渡すだけでは割に合わない得の気持ちから根付いた古着市場。
元値より多少は還元できる環境が整えられたことは、日本に限らず世界的にも盛り上がってくることは間違いないだろう。
今後さらにITの発展と、リユース循環が加速すれば古着が世間一般的なファッションスタイルになる可能性もありえる。
古着を着てファッションを楽しむ方も、古着売買でお金を得る方も、ともに古着業界を盛り上げていこうではないか。
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