アパレル業界に転職したいけど、将来性はあるのか、そんな声が多く見かけられます。
事実、市場規模は年々変わりませんが、インターネット通販が主流になったからITに強い人材は転職しやすいって言われています。
いざ、アパレル業界へ転職を考えた時に、アパレル業界がそもそもどういった特徴を持っているのか、市場規模や動向に将来性はあるのかなど、知っておく必要性があります。
アパレル業界について知らずに、好きだから転職しようという考えは少し甘いかもしれません。
気になった商品を詳細など見ず、すぐに買ってしまうようなことをしていることと同じです。
そこで、当記事では、アパレル業界の特徴から動向、将来性まで網羅して説明していきます。
アパレル業界へ転職しようと考えている方は、目の前のことだけではなく、大きな視野を持って情報を集めてみてください。
アパレル業界とは?
一般的に、アパレル業界とは、衣類の製造、流通、販売を行う業界のことを指しています。
基本的な流通工程は、
- 糸メーカー
- 生地メーカー
- 服の生産・卸売
- 小売
の4工程に分けられます。
中でも、「服の生産・卸売」「小売」の工程での職種が人気になっています。
これら4工程は川の流れにたとえて「川上・川中・川下」の3段階で表示することが多いのです。
アパレル業界の特徴
次にアパレル業界の特徴について説明していきます。以下の4つの点がアパレル業界の特徴です。
- ファッショントレンドに左右されやすい。
- 商品には季節性があるため、値引き販売や在庫がある。
- ライフサイクルが短く、在庫のリスクが高い。
- キャンペーンやバーゲン販売を行う。
特性1:ファッショントレンドに左右されやすい。
流行り廃りが早いため、年によって売れ筋の商品が異なります。
流行に左右されやすいため「トレンドを知ること」「先の流行を読むこと」が非常に重要なポイントです。
特性2:商品には季節性があるため、値引き販売や在庫がある。
世間では、「春物」「夏物」「秋物」「冬物」と4つに区別されるが、アパレル業界では「春夏物」「秋冬物」の2つに区別されます。
「秋冬物」の方が単価、売り上げが高い傾向にあります。
理由としては、秋冬物の方がいろんな衣服を重ね着するし、生地も多いからです。
特性3:ライフサイクルが短く、在庫のリスクが高い。
特性1で、ファッショントレンドに左右されやすいと説明しました。
それはつまり、商品のライフサイクルが短いため、在庫が余るリスクが高いのです。
商品を仕入れしたシーズンに出来るだけ在庫を販売しきる必要性があるのですが、お客様の
ニーズに応えるためにも、様々な色やサイズを準備する必要があり、これらの販売煮方鳥が出ると、在庫不足、過剰在庫が発生することになります。
仕入の計画、管理が非常に重要なポイントです。
特性4:キャンペーンやバーゲン販売を行う。
在庫が出ないように、夏・冬にそれぞれキャンペーンやバーゲンをして黒字を保てる金額で販売することが一般的です。
アパレル業界の市場規模ってのどのくらい?
アパレル業界の市場規模は単刀直入に話すと、5兆3,750億円です。
これがどのくらいを指すかと言うと、「飲食業界(4兆8,692億円)」「家電量販店業界(5兆3,175億円)」よりも高い市場規模です。
「IT(6兆4,178億円)」「銀行(24兆9,412億円)」に比べるとかなり低い物になりますが、ライフスタイルの中で一般的なアパレルなので、業界の伸び率は上がっています。
2019年のアパレル業界の動向は?現状は不況なのか
人口減少や消費者の低価格思考などがある中でも、市場規模はほぼ横ばいで推移しています。
インターネット通販での好調が続く中、百貨店等の店舗販売が低迷しています。
結局は消費者が増えれば増えるほど業界は大きくなりますが、実際、消費者の衣服に関する家計消費は、減少傾向になっています。
「ユニクロ」「GU」を筆頭に「H&M」「ZARA」などの、低価格でありながらオシャレなファッション性を追求する「ファストファッション」のブランドが消費者から支持されているのです。
アパレル業界に将来性はある?
アパレル業界はこれからもインターネット通販での販売が主流になってくるでしょう。
さらに、サブスクリプションといったファストファッション並みの価格でブランド品が借りられるレンタルサービスなども注目されていきます。
市場規模は横ばい状態ですが、十分に転職しても将来性のある市場と言えるでしょう。
アパレル業界で働くのは厳しい?
アパレル業界には様々な職種がありますが、中でも特に簡単に働ける職種が「販売」です。
高校生や大学生など、アルバイトで働いている人も多いため、未経験でも十分に働けます。
しかし、転職となると、販売といった低価格の年収では満足できない方もいるのではないでしょうか。
ファッションデザイナー、パタンナー、バイヤーなどのアパレル業界でも難しい職種は、キャリアアップするしか方法はありませんが、EC通販の運営、生産管理などは異業種で得た知識や経験からでも賄うことができます。
つまり、異業種で得た知識や経験をアパレル業界でも十分活かすことができるため、転職も条件によってはスムーズにできるのです。
インターネット通販は主流になってきている中で、IT系に弱いアパレルメーカーはまだまだ多くいます。
したがって、IT系に詳しい人材の需要が大きくなっていることが現状です。
前職がIT系の方で、アパレル業界で転職して働きたいと言う方は比較的に書類や面接でPRすることが多くなるのではないでしょうか。
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