若者から年寄りまで愛されている、代表的な革靴やブーツのブランド『Dr.Martens(ドクターマーチン)』。
ドクターマーチンの革靴を持っている、持っていないは別として、多くの人がドクターマーチンというブランドのことを知りません。
なんとなくみんなが履いているから、履いているとカッコいいからと言って履いている人ばかりで、それだけではまだまだ素人です。
というより、あなたが履いている革靴のことなら知っておかないと逆に恥ずかしいです。
ドクターマーチンの成り立ちや歴史を知っておくからこそ、さらに奥底にあるドクターマーチンの良さや深みを感じることができます。
ぜひ、ドクターマーチンのことを深く知ってください。
ドクターマーチンの概要
ドクターマーチン(Dr.Martens)は、ヨーロッパのイギリスのシューズブランド。
アイコンシューズ(代表的なシューズ)は8ホールブーツ(8EYE BOOTS)で知られており、優れた耐久性から、1960年代に、ブルーワーカーと呼ばれる労働者から絶大な支持を得ていました。
その後、イギリスのロックバンド「ザ・フー(THE WHO)」のピート・タウンゼント(Pete Townshend)がドクター マーチンの8ホールを履いたことで、音楽の場でもアイコンとして若者に取り入れられる様になりました。
特に、パンクスに多く着用され、反体制を謳うときや、戦いの場でドクターマーチンがよく履かれてきました。
現在では、革靴&ブーツの代表的なブランドとして最前線で活躍しています。
ドクターマーチンの成り立ち
クラウス・マルテンスのドクターマーチンソールの開発
1901年、イギリスのノーサンプトン州ウォラストンにて製靴業をスタートしたグリッグス家は、その後60年もの間、耐久性のあるワークブーツを作る老舗的な存在として知られていました。
1945年、ドイツの医師、クラウス・マーチン(クラウス・マルテンス)がドクターマーチンソールを開発したことからブランドが始まりました。
戦後、兵役に従事していた25歳のクラウス・マルテンス博士がユニークなエアクッションソールを発明。
戦後に残っていた靴修理屋の靴型と針を廃物利用して、靴のプロトタイプを作ったマルテンスは、それを機械工学の知識を持つ大学時代の旧友、ヘルベルト・フンク博士に見せました。
そこで、この2人はパートナーを組み、使用されていない軍事用品を原材料として用い、独自の靴を生産し始めました。
ドクターマーチン8ホールブーツ「1460Z」の発売
1947年までに正式に生産を開始した2人のビジネスは、10年経たないうちにとても上手くいくようになりました。
この頃は、主に年配の女性を対象に製品を販売しており、1959年には、彼らの革新的な靴を海外の雑誌などに宣伝しました。
その甲斐があってか、1960年4月1日、マルテンスらの靴に目に留めたイギリスのR.グリックス社と技術提携を結び、最初のブーツ、ドクターマーチン8ホールブーツ「1460Z」が発表されました。(1460Zは発売日に由来したコードネーム)。
初めてのブーツ製造のきっかけは、靴業界の雑誌を読んでいたグリッグス家三代目のビルの目に、ドイツ人が掲載した独創的なエアクッションソ ールの広告が飛び込んできたからとのこと。
そのエアクッションソールの製造特許を獲得した同社はいくつかの変更を加え 、そのよりよく改善されたヒールと丸みを帯びたシンプルなアッパー、独特の黄色のウェルトステッチ、ツートンの溝付きソールエッジ、そし てユニークなソールパターンを備えるブーツを製造。
「Air Wair」と命名されたこのブランドは黒と黄色のヒールループで仕上げられ、そのブランド名と「With Bouncing Soles(弾む履き心地のソール)」の謳い文句を掲げて世に登場しました。
徐々に知れ渡りファッションの一部に
始めはワークブーツとしてのイメージが強く、おもに、労働者階級が作業用途で、郵便局員、警官や工場労働者が使用していました。
その後、反体制的な思想を持ち、意図的に髪を剃り上げるスタイルの「スキンヘッド」のストリートギャングに浸透。
彼らは労働者階級の象徴であったブーツとジーンズを着用し、徐々にファッションアイテムとして広がりました。
また、拍車をかけるように広まったきっかけの1つに、ミュージシャンが履いたという事実もあります。
ビートルズ、ローリング・ストーンズ、クイーンなどの大物ミュージシャンが使用し、世界的に著名な映画監督・キューブリックの代表的な映画、『時計仕掛けのオレンジ』でも使用されるようになりました。
グラムやパンク、ツートーンなどの音楽スタイルや、ゴスが流行したこの10年間に発展した英国のユースカルチャーは、若者たちに広くに浸透していきました。
ドクターマーチンは、ブーツを独自のスタイルで履きこなす様々なグループの独自のファッションスタイルに取り入れられていきました。
1970年代末までに、ドクターマーチンはイギリスのユースカルチャーの中核となり、自己表現のシンボルに成長していました。
グラムやパンク、ツートーンなどの音楽スタイルや、ゴスが流行したこの10年間に発展した英国のユースカルチャーは、若者たちに広くに浸透していきました。
売り上げ減少を乗り越え、確立されたドクターマーチンを形成
40周年を迎えてからまもなく、売り上げが劇的に減少したことから破産を避けるために、2002年にはイギリスの工場の1つを除き、その他すべての工場を閉鎖することを余儀なくされました。
2003年、1460ブーツに新たな息を吹き込む試みとして、世界中に知られたファッションデザイナーやブランドと組むことでブランド再生を開始しました。
2007年には、再生への過程の中で、ノーザンプトンに残るコブスレーン工場は、ハンドメイドによるドクターマーチンのオリジナルラインの生産を開始しました。
ソーシャルメディアの発展によりグローバル化したこの時代、ユースカルチャーやサブカルチャースタイルは大きく変化しました。
それでもドクターマーチンは、様々なシーンで、そのユニークでオリジナル、変わることのない信頼性により多くの人々を魅了してきました。
2010年には創立50周年を迎えました。
この50年は、様々な個性のアーティスト、ミュージシャン、決して周りに流されることのない人々に愛されてきました。
こうしたファンのニーズやアティチュード、アイデンティティがブーツやシューズを反映されてきたことで今のドクターマーチンがあるのです。
ドクターマーチンの日本の店舗
現在(2023年2月)では、ドクターマーチンを取り扱っている店が46店舗あります。
- 北海道
- 宮城
- 埼玉
- 千葉
- 東京
- 神奈川
- 長野
- 石川
- 三重
- 静岡
- 愛知
- 京都
- 大阪
- 兵庫
- 広島
- 福岡
- 熊本
- 沖縄
詳しい住所は下のページからチェックしてください。
46店舗もあり、大きく日本でも展開されているドクターマーチンですが、最近では通販でドクターマーチンを購入する人が多いです。
通販が楽という理由もありますが、最大の理由は、店舗より安くドクターマーチンを購入できるからという点です。
インターネットが主流になっている中で、通販サイトで購入する人が増えた事実に伴って、販売する側も通販での販売に注力しています。
また、古着屋等で、中古のドクターマーチンを購入し、ヴィンテージ感を味わう人も少なくはありません。
工場が閉鎖し、現在生産されていないドクターマーチンのヴィンテージは非常にレアです。
そんな中古で様々な種類のドクターマーチンが販売されている通販サイトが『ベクトルパーク』です。
古着通販ベクトルパークは30万点以上のファッションアイテムを取り扱う通販サイトです。
ドクターマーチン以外にも、バーバリーやグッチ、ルイヴィトンやプラダなど、有名ブランドのUSED品が充実しています。
コートやデニムなどの古着やバッグや財布、時計などの中古品も多数取り揃えています。
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