1980年代のファッションは”大人”に憧れるハマトラやピンクハウス等のスタイルが先行し、その中でも学生らしいプレッピーなファッションも一部流行でした。
また、日本独自のスタイルのDCブームのカラス族、消費社会のボディコン、ストリートファッションの開幕と非常にスタイルが発展していきました。
1990年代になると、さらにファッションスタイルは発展しさらに細分化されていくようになります。
今回は1990年代のファッションスタイルについて詳しく触れていきます。
【1990年】”どう着るのか”『渋カジ』
シャツにデニムというシンプルなスタイルで、どう着こなすかがポイントとしてファッションスタイルが変化していきます。
通称「渋カジ」と呼ばれ、B.C.B.G.の日本的解釈から広まり「山の手ファッション」が渋谷の高校生や大学生を中心に独自に形成されたスタイルです。
ラフに着れることに加え、どう着こなすかという観点で、ネルシャツを着崩すことが特にオシャレだったそう。
【1992年】フランススタイル『フレンチカジュアル』
モノトーンで誰もが着回ししやすいことから流行ったスタイル。
女性ファッションでしたが、男性にも浸透していました。パリジェンヌへの憧れから、フランス人の日常着をイメージしたコーディネート。
アニエスBを筆頭に、クーカイ、シップス、A.P.C.などのブランドが牽引していました。
【1992年】ギャルブームの先駆け『パラギャル』
雑誌「JJ」が命名した”毎日がパラダイス”という意味で命名されました。
ギャルブームの先駆けとして、LA風のリゾートカジュアルスタイル。
メイクはギャルな雰囲気ではなくこの頃はナチュラルなメイクで仕上げていました。
【1994年】70年代スタイルの再熱『古着文化の定着』
90年代中頃では、クラブミュージックの人気も相まって、70年代風なファッションスタイルが人気になりました。
当時から古着の文化が根強いてきて、古着屋も全国各地に広まっていました。
チャンピオンのリバースウィーブ、リーバイスの501XXといったヴィンテージアイテムが98年ごろまでブームとなっていました。
またキャスケットやベレー帽、オデコ靴、スカーフなどの小物にこだわる若者が増えてていました。
【1994年】リメイクが流行りに『フェミ男 / カマ男』
洋服自作やリメイクなど個性爆発させる男子「フェミ男(カマ男)」が急増しました。
また、東京のストリートファッションも世界で注目されることに。
【1995年】ストリートの本格化『裏原系・ヒップホップスタイル』
渋谷区の神宮前4丁目辺りの原宿の裏の住宅街に、「GOODENOGH」「A BATHING APE」「UNDERCOVER」達が「NOWHERE」というセレクトショップをオープン。
それをきっかけにその界隈の男性たちの間で裏原系が広まりました。(この界隈を裏原宿)
パンクミュージック、ヒップホップ、スケボー等のストリートカルチャーを軸に仕上げられ、上記ブランドで固められた服を着こなしてるのが特徴的です。
上記以外にもネイバーフットやナンバーナインが人気でしたが、今では衰退して原宿系ファッションへと進化していきました。
【1996年】安室奈美恵の見習った『アムラー』
コギャルブームがさらに細分化していき、ミニスカート×厚底ブーツ×ロングカーディガンの3種の組み合わせが大人気になっていました。
当時小室哲哉さんの楽曲がヒットし、安室奈美恵のファンのアムラーが急増していた背景があります。
90年代にはシャネルを愛好し身に纏う人を「シャネラー」と呼んでいたことから”アムラー”と呼ばれるようになったそう。
【1996年】奇抜なファッションの開花『シノラー』
電気グループの石野卓球プロデュースで歌手デビューした篠原ともえの、ポップなカラーで派手なキャラ、ディティールから大人気になっていました。
安室奈美恵のファンの総称をアムラーといういう名にちなんで、シノラーと呼ばれていました。
特徴としては、奇抜で可愛いファッションで、街に出れば一目置かれるスタイルでした。
【1997年】女子高生スタイルの変化『コギャル』
1992年のパラギャルスタイルが、徐々に女子高生世代に流行り始め、1994年にはミニスカートが一般化されていました。
1996年には、制服で街を歩くスクールガールがひしひしと増え始めた中、ルーズソックスがブームになっていました。
そのタイミングで女子高生がファッションやメイク、スナック等の先頭に立つことになります。
そして97年になると、髪を茶髪に眉毛も剃るように。
派手目なスタイルに変化して言っていましたが、徐々にルーズソックスが衰退していきました。
【1999年】女性の間でもストリート『裏原系女子』
1995年にメンズで裏原系が流行りましたが女子にも流行に。
ラフでカジュアルなスタイルで、トレーナー×スキニーデニム×スニーカーのメンズライクなスタイルが主流でした。
また、DCブランドが続々と登場していた背景から、インディーズブランドブームになり、男性の間でも裏原系ファッションの全盛期になりました。
カラス族のようにブラックスタイルではなく、リアルクローズの現実味のある服装が大人気になっていました。
90年代は”どう着るか”の組み合わせ重視に
古着こそ何を着るかではなく、どう着るかという組み合わせが非常に重要なコーデポイントで、ダサいアイテムでさえもオシャレに着こなすこともできます!
また高校生がトレンドを作るのが基盤となったのもこの時代です。
今やインフルエンサーが登場し、若い女性たちが社会経済を回していると言っても過言ではございません。
新気鋭のブランドや芸能人を真似したスタイルなど、”何を着るか”ではなく”どう着るか”に移り変わった90年代は現代と通づるところがあるのではないでしょうか。
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