アパレル・ファッション業界で働くと言ったらショップ店員のイメージがありますよね?
スバリ!ショップ店員だけではなくたくさんの種類の職種があります。
アパレル業界で働きたいけどもっと具体的に何がやりたいかを分からないという方、接客は苦手だけどアパレル業界で働きたいという方は、参考にしてください。
アパレル業界は大きく3つの仕事に分かれる
商品を売る、の前に企画をしてそれを伝えることから始まります。
つまりは大きく3つの仕事に分けられることができます。
- 商品を作る
- 商品を伝える
- 商品を売る
ショップ店員はこの中で3番目の商品を売るに属します。どの仕事も重要で一つでも崩れたら、商品がお客さまの手元には届きません。
それでは、1つずつ職種を紹介していきます。
【1】商品を作る
マーチャンダイザー
マーチャンダイザーとは、商品化計画をすることです。
どんな商品を、誰に、どれだけ売るのか、いくら利益があがるのかなどの戦略を立てます。
つまり、商品開発から販売計画、予算の管理などを全て管理する仕事です。
最近では、マーチャンダイザーが商品を仕入れるバイヤーの仕事を担当することもあれば、広告制作や商品を売るなどの仕事を担当することもあります。
幅広い仕事をするので、いろんな体験をすることができます。
- コミュニケーション能力
- 分析力
- 英語などの語学力
- マーケティングの知識
- アパレル業界全体の経験
- 経営センス
グッズデザイナー
グッズデザイナーとは、靴やバック、帽子、アクセサリーなどの商品を、企画・デザインをする仕事です。
トレンドを意識しながら、デザイン性と機能性をバランス良く両立させるスキルが重要になります。
また、アクセサリー、帽子、バック、シューズなどそれぞれの専門分野に分かれてデザインをします。
あなたの好きな分野だけをデザインして製作ができるというわけです。
仕事の大まかな流れとしては下記の通りです。
- 流行や市場の動きを分析
- 商品を企画
- 商品のデザイン画を描く
- サンプルを製作
専門的な知識と技術が学べ、機能的であり魅力的な商品を開発するノウハウが身につきます。
あなたが作った商品が世に出ることがある夢の仕事です。
- 分析力
- デザイン力
- グッズの専門性
- ものづくりの技術
ファッションデザイナー
ファッションデザイナーとは、その名の通り服をデザインする仕事です。
レディース、メンズ、子供服、インナーウェア、スポーツなどのさまざまなファッションアイテムに分かれて服をデザインします。
具体的には、デザイン画の作成、縫製仕様書、指示書製作、素材の選定、メーカーとの打ち合わせなどの仕事内容です。
意外と、デザイン力だけがあればいいというわけではなく、全体を見通す企画力が大切なお仕事です。
自分がデザインした服をみんなに着てもらいたい、みんなに知ってもらいたいという方はこの仕事をオススメします。
- アパレルやデザイン事務所での経験
- 服飾系の専門的な知識
- 企画力
- デザイン力
- トレンドを見極める能力
- コミュニケーション能力
パタンナー
パタンナーとは、ファッションデザイナーが描いたデザインをもとに、型紙(パターン)を起こす仕事です。
つまり、ファッションデザイナーは平面(2次元)、パタンナーは立体(3次元)にデザインすることです。
ファッションデザイナーとマーチャンダイザーとのコミュニケーションが大切になってきます。
パタンナーの目的は、デザイン意図を明確に把握し、表現したいシルエット、体の動きに合わせた機能性を考え、服本来のカタチにすることです。
- CADソフト(コンピュータで設計)の操作スキル
- コミュニケーション能力
- 想像力
- 人体の構造の知識
- 服の生地・素材の知識
サンプルメーカー
サンプルメーカーとは、服を商品化する前に見本(サンプル)を作る仕事です。
ファッションデザイナー、パタンナーに次いで仕事をするので、この仕事もコミュニケーション能力が必須となります。
具体的な内容は、服を形にするために布を裁断したり、ミシンで縫ったり、ボタンなどの付属品を付けたりなどします。
本当に手間と時間がかかる仕事ですが、こういった細かい作業が好きな方にはピッタリです。
アパレル業界の中で作業が大変と言われている仕事ですが、出来上がった時の達成感が非常にたまりません。
やりがいは非常にある仕事です。
- 手先が器用
- 縫製が得意、好き
- コミュニケーション能力
- 集中力
生産管理
生産管理とは、服を商品としていかに効率よく利益を生み出すかという方法を考える仕事です。
マーチャンダイザーが考えた企画の販売戦略をもとに、いつ、どのくらい商品が必要になるかを予測し、生産計画を立てます。
その計画を踏まえて、どの工場に製造を依頼するか選択します。
品質や原価、納期の目標を計画し、素材加工や縫製方法などの作業工程も指示します。
企業やブランドの経営に貢献できるというやりがいを感じることができます。
- アパレル・ファッションの知識
- 交渉の能力
- コミュニケーション能力
- 語学力
- 冷静な判断力
品質管理
品質管理とは、商品のシルエットや縫製、付属品の状態が、きちんとした品質に仕上がっているかをチェックする仕事です。
商品だけを見るのだけではなく、企画から製造にわたって厳しくチェックします。
商品に求められる品質とは、市場調査やアンケート調査、クレームの分析などを通じて把握しておき、商品の企画や製造設計に参加し、品質基準を設定します。
タグ表示にも関わり、家庭用品品質表示法など関連法規に定められている表示を行うためにさまざまな調査や検査を行います。
魅力的な商品も、製造工程の中でほつれや傷、汚れなどがついてお客様に満足度が低くなってしまいます。
そんなことがないよう、縁の下の力持ちとなり、完璧な品質管理をすることが重要になります。
- アパレル・ファッションに関する知識
- 情報分析力
- マネジメント能力
- 洗濯等の知識
テキスタイルデザイナー
テキスタイルデザイナーとは、洋服やバッグ、スカーフなどのファッションアイテムや、カーテンなどのインテリアに使われる生地をデザインし、作り上げる仕事です。
デザイナーの意図、生地がどのような商品に使われるかを把握します。
それらの目的に合わせて素材を選び、染色法や織り、プリントなどの加工を企画します。
その後、製造工場などに依頼してサンプルを製作し、デザイナーやメーカーの確認を受けながら仕上がりをきめ細かにチェック。質感や発色の微妙な違いでイメージが変わるため、粘り強く修正を重ねます。
そして思い描いていた通りの生地になったら、本格的な生産をスタートさせます。
生地によって商品の印象と完成度が変わるので、テキスタイルデザイナーは大切な役割担います。
- デザイン力
- 生地の素材等の知識
- 粘り強さ
【2】商品を伝える
バイヤー
バイヤーとは、生産元から売れる商品を見極めて、買い付け、店に並べることが主な仕事です。
ヒットしそうな商品を見つける感性とともに、情報収集能力、市場や自社の販売動向を分析する力が求められます。
バイヤー仕事は、商品が店頭に並ぶ半年以上前から始まります。
- ショップのコンセプトを考える
- 商品のアウトラインを描く
- 商品ごとの単価・数量・利益率を想定
- それをもとに服を調達
上記の流れがバイヤーの仕事です。
活動のフィールドは大きく、世界にまで広がります。
各地で開催されるコレクションや、アパレル各社が開く展示会などに足を運び、
事前に立てた戦略をもとにアイテムの発注をしていきます。
- コミュニケーション能力
- 分析力
- 交渉能力
- ファッションセンス
- 流行に敏感なこと
- 語学力
スタイリスト
スタイリストとは、ブランドの商品のコンセプトを理解し、TVや映画、CM、雑誌に出演するモデル、俳優、女優などのファッションをコーディネートする仕事です。
仕事の依頼を受けたら、制作物やモデルなどのリサーチ。
そして、イメージに合う服や靴、バック、アクセサリー等をショップやレンタルで揃えます。
ファッションセンスはもちろん、多くの人と関わる仕事なので気配りができる人は向いています。
- ファッションセンス
- コミュニケーション能力
- マナーや礼儀
- リサーチ能力
- 情熱
プレス
プレスとは、企業・ブランドの知名度やイメージアップに向けた広報戦略を立て、
TVや雑誌などを通じてターゲットに情報を届ける仕事です。
つまりは、広報担当でもあり、イメージ戦略の司令塔となる存在です。
具体的な内容は、雑誌やTV、新聞などのマスコミへの対応をします。
商品を取り上げられてもらうよう各社に働きかけ、コンセプトや情報が正しく伝わるようにチェックします。
- 服の構造の理解
- ファッションについての歴史・知識
- 表現力
営業
営業とは、販売予算の作成や商品の納品、取引に関する請求書などの書類作成から、展示会等の準備や訪れた顧客の応対、取引先でのトラブル対応など幅広く担当する仕事です。
商品を流通させるマーケットを開拓するほか、得意先に新たなアイテムの提案をしたり、
売れ筋商品の補充を行い、これらの活動から得た市場のニーズを企業にフィードバックする役割を担います。
行動力と情報収集・分析力のほか、売上げやコストに対する意識、社内外の多くの人と接するコミュニケーションスキルが求められます。
- コミュニケーション能力
- 行動力
- 分析力
- 企画力
- 計算能力
メイクアップアーティスト
メイクアップアーティストとは、撮影現場で仕事をする場合、監督や演出家、ディレクターの意図、タレントの役柄、衣装のトーンを踏まえてメイクを施す仕事です。
一見、アパレルと少し違う職種に見えますが、遠くはない仕事です。
メイクとファッションコーディネートの方向性に違いがあれば、商品を伝えることができません。
そのため、コミュニケーション能力はもちろん、化粧品についての深い理解や最新知識やファッションとの調和、メイク対象ごとに異なる肌質や骨格を踏まえ、望まれたメイクを完成させる知識と技術、センスが求められます。
メイクをするモデルさんの魅力を高めることができ、本人や周囲も気づかなかった新たな一面を引き出せることがあるところが、この仕事の面白さです。
- 顔の骨格の知識
- コミュニケーション能力
- メイク関連の知識
- 想像力
【3】商品を売る
ショップ店員
ショップ店員とは、店舗で接客やレジ販売、商品のチェックをする仕事です。
おそらく、アパレル・ファッション業界ではショップ店員が1番知られている仕事だと思います。
接客は、お客様の好みや希望に合わせて、商品を提案したり、コーディネートのアドバイスをしたりします。
接客のやり方を知りたいという方は、下記の記事で詳しく説明しているので一度見てください。
接客の他にも、店の個性をアピールしたり、商品の並び替え、売れない商品の入れ替えなど細かいところまでやります。
正社員・契約写真、派遣やアルバイトなど多様な形で採用されるので、未経験の方が比較的やりやすい仕事です。
VMD
VMDとは、ビジュアルマーチャンダイジングの略称で、ウィンドウディスプレイ、店内ディスプレイなどの店舗のビジュアルのデザインをする仕事です。
ビジュアルとは、視覚的という意味で、店をどうカッコ良く見せるか考えることです。
店のイメージ、各コーナーのアイキャッチ、商品を並べる構成の3つのことを意識して、商品展示・陳列を行い、視覚的に売り場を作っていきます。
これによって売り上げは大きく変わってきます。
お客様は、ただ服が飾られている店には入ろうと思いません。
すごい装飾で、ディスプレイがカッコいいと気になってお客様は入ってきます。
- 色彩
- 分析力
- トレンドに敏感なこと
- ディスプレイの方法
- 想像力
どの仕事も苦しくて楽しい!
以上の15個の職種を紹介しました。
どの仕事もそれぞれ個性があり、やりがいを感じることができます。
ただ、1つだけ共通していることがコミュニケーション能力が必要ということです!
人と話す力は、アパレル業界に限らずどこにでも活かすことができます。
みんな最初から出来るわけではなく、徐々に慣れて自然と出来るようになるので心配はいりません。
出来るか出来ないではなく、やるかやらないか。
未経験でアパレル・ファッション業界で働きたいという方は、まずはアパレル店員からが始めやすいです。
そこで、経験と知識を経て、キャリアアップしたり違う職種に就いたりできます。
下記の記事におすすめの求人サイトを紹介しているのですぐに行動したい方は参考にしてください。
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