VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)によって、店の良し悪しが決まります。
VMDには、
- 商品を美しく見せる
- 展示効果を高める
- 店舗のイメージを表現できる
- 商品を見やすくする
などの効果があります。
購買の意思決定の要因は、視覚による情報が80%以上と言われています。
つまり、お客様にどのように見えているか、どのように見せるかということを考えることが大切です。
中でも、色は、視覚情報の80%を占めているといわれています。
なので、色を上手に活用することでVMDの効果を最大限に発揮することができます。
それでは、VMDについて詳しく触れていきましょう。
VMDって何?
VMDは冒頭に少し説明しましたが、要は、視覚的にお客様の購買意欲を上げるために、ディスプレイを工夫するマーケティング手法です。
VMDを実際の店舗空間で展開する商品陳列システムをMPS(マーチャンダイジングスタンダード)といいます。
MPSは下記の3つの要素から構成されます。
- VP(ビジュアルプレゼンテーション)
- PP(ポイントオブパーチェスプレゼンテーション)
- IP(アイテムプレゼンテーション)
それでは、1つずつ説明していきます。
VP(ビジュアルプレゼンテーション)
VPにおける色の目的は、商品イメージを色使いによってお客様にわかりやく伝え、その店舗にお客様が入りたくなるようにすることです。
つまり、カラーにも集客力が求められます。
商品のテーマカラーやシーズンのイメージカラーなどを使用し、誘目性の高いカラーコーディネートを打ち出したディスプレイが効果的です。
PP(ポイントオブパーチェスプレゼンテーション)
PPは、販売を促進する場です。
個々の商品に興味をもってもらうように、コーナーごとにコーディネート例などの展示を行います。
それぞれの商品アイテムにとって顔となる存在で、店内の位置づけとしてアクセントカラー的な役割を与えることができます。
商品のコーディネート例など、お客様への商品提案を実際的な配色で見せることが目的になります。
IP(アイテムプレゼンテーション)
IPは、商品を直接売る場所です。
個々の商品を見やすく分類し、選びやすく、手に取りやすい陳列を行います。
そのために基本的な見せ方として以下のような方法があります。
フェイスアウト
洋服の正面を見せる方法です。
明度のグラデーションを使って、高明度の商品をいちばん手前に、そして奥にいく連れて低明度の商品にしていくのが一般的です。
また、手前に進出色の商品を、奥に後退色の商品にすると、商品の豊富感が増します。
ショルダーアウト
洋服の肩や袖、つまり側面を見せる方法です。
色別にまとめたると、視覚的にまとまったイメージを出せます。
商品の豊富感を出す場合は、寒色→中性色→暖色→中性色→寒色の順番に並べます。
フォールデッド
洋服を折りたたんだ状態で見せる方法です。
カラーが多い場合では、色のグラデーションやトーンのグラデーションを使って陳列するのが効果的です。
また、低明度の商品を下段に置くと安定します。
VMDは『色』がいちばん重要
VP、PP、IPの3つ全てに共通するのは、『色』によって左右されるということです。
どの要素も大切で、1つでも怠ったら売り上げに大きく影響します。
VMDを企画する上で、重要なポイントなのでビジュアルマーチャンダイザーの方に限らず、アパレル業界で働いている方、働きたい方は抑えておいてください。
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